ほんとのプロの薬の使いかた
「あなたの精神科医はどのくらい薬に詳しいかチェック」(英語)という解説記事がある。いわゆる普通の投薬指針「だけ」に従っていると、いい治療はできないよ、ということらしい。教科書的な本には書かれていないことなので、ちょっと紹介。
プロザックの 1 日量で、最高どのくらい処方したことがある? ― 医学生「20 から 40 ミリグラム」/ 精神科研修医「60 から 80 ミリグラム」/ プロ「100 ミリグラムか、それ以上」
モノアミン分解酵素阻害剤(MAOI)と三環系抗うつ薬の併用はよくするか? ― 医学生「しない。危険だと聞いている」/ 精神科研修医「しない。そういう使いかたもあると聞いているがやらない」 / プロ「ときどき使う。この組み合わせがたいへん有効な症例はわりとある」
コントロールのむずかしい鬱に Lamictal や Topamax を使うことはよくある? ― 医学生「しない。それって抗けいれん薬じゃないか」 / 精神科研修医「しない。そういう薬を使う医師もいると聞いているが自分はしていない」 / プロ「どちらも、あるいは両方組み合わせて、鬱の治療に使ったことがある」
SSRI との併用で Dexedrine、Mirapex、Ritalin、Periactin、pergolide、Bromocriptin を使うことがある? ― 医学生「しない。なんでそんなものを使うの?」 / 精神科研修医「しない。副作用を抑えるのにそういうものを併用こともあるとは聞いている」 / プロ「ある。副作用を軽減したり、抗うつ薬の効果を高めるのにとても役に立つ」
註: 日本ではプロザックは未認可。モノアミン分解酵素阻害剤(MAOI)も現在は 1 種類も使われていない。Lamictal(lamotrigine)と Topamax(topiramate)は新しい抗けいれん薬で、日本では未認可、治験進行中。Dexedrine(dextroamphetamine sulfate)は「覚醒剤」に分類されるので日本では使えない。Mirapex(pramipexole)は新しいドーパミン作用薬で抗パーキンソン薬として使用、日本では「ビ・シフロール錠」という名前。Ritalin(リタリン)はこのごろいろいろ言われますが、「基本からちょっと踏み込んだ治療」にはやはり使われるわけです。Periactin(ペリアクチン)は日本でも使われている抗ヒスタミン薬で、抗セロトニン効果もある。pergolide は日本では「ベルマックス錠」として販売されている抗パーキンソン薬。Bromocriptine(ブロモクリプチン)も抗パーキンソン薬。


Comments
薬の組み合わせが大変とありましたが、本当にそうだと思います。時々、カフェイン系の薬を使います。その時は、極力リタリンを飲まないようにしています。
どちらの薬も身体が慣れてくるので、1日おきか2日おきかおいて服用しています。そうすれば、身体が慣れないで済むからです。
ほんとに重要な会議がある時とか、重要な仕事がある時とか、そんな時はリタリンを服用します。しかし、リタリンは、依存症があるので努めて飲まないように、最近は努力しています。
Posted by: ウッキー | 2005.01.30 at 01:03 PM